免疫関与の不妊症 免疫抑制薬タクロリムスが有効
成育医療センター
母体免疫が関与する重症不妊症の患者に免疫抑制薬「タクロリムス」を投与する研究で有効性が確認された。研究に取り組んだ国立成育医療研究センターは、不妊症の解決に向けた治療法として重要な位置付けになるとしている。
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同センター女性総合診療センター女性内科の山口晃史氏を中心とした研究開発チームがかかわった。既存の治療法による体外受精を行っても妊娠に至らない、免疫が関与する重症不妊症の患者を対象に「タクロリムス」を用いた治療の臨床研究を実施。1日2mg(低用量)と4mg(高用量)の投与群を、2対1の比率で無作為に振り分けて胚移植の2日前から16日間経口投与した。主要な評価項目は、胚移植3 週間後の臨床的妊娠(胎嚢確認)の有無とした。
妊娠率は低用量群で66.7%に上った。高用量群でも55.6%となり、「タクロリムス」による免疫抑制療法は母体免疫が関与する重症不妊症に有効であることが分かった。
研究チームは、「母体免疫の関与する不妊症に対する新たな治療方法が開発されたことにより、妊娠を望んでいるにもかかわらず妊娠に至らなかった方々に貢献することが可能となった」としている。
研究結果は、「Journal of Reproductive Immunology」に掲載された。
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